妊娠発覚から1週間後に出産!鼠径ヘルニアの手術を行ったセイちゃんの話
こんにちは!お嬢が胎児発育不全だったため、超低出生体重児で出産したlala♪です!
今回は私と関わりのある、超低出生体重児セイちゃんのママさんに、出産エピソードをスカウトさせていただきました!
セイちゃんは気管切開を行っていて、気管切開についてのお話をいただく予定でしたが、
その過程でセイちゃんにはたくさんの出来事がいくつも起こっていたことがわかり、とても1回ではまとめきれないので、前編、後編に分けてお伝えさせていただきます!
今回はセイちゃんの出産エピソード「前編」!!
・セイちゃんの驚愕!出産ストーリー!!
・鼠径ヘルニアについて
を紹介します♪
(気管切開については、また後編で詳しくお伝えさせていただきます。)
鼠径ヘルニアは早産児に多い疾患ですので、ぜひご覧くださいね。
※ご厚意で写真の掲載許可をいただきました。セイちゃんの画像は転用禁止とさせていただきます。
目次
出生当時のセイちゃんについて
●令和4年の8月生まれ(本来の予定日は11月15日)
●週数・・・26週5日
●身長・・・32.8cm
●体重・・・779g
【セイちゃんの診断&疾患】
・鼠径ヘルニア
・未熟児網膜症軽度
・声門下狭窄症(※後に判明)
・肺の未成熟
驚愕の出産ストーリー
ブログ作成にあたり、私はいつものように、セイちゃんママさんに質問をさせていただきました。
セイちゃんが超低出生体重児として生まれた原因は
なんだったのでしょうか?
それが…。
簡単に言えば切迫早産なんですが、細かい理由が分からないんです。
というのも妊娠が分かって1週間後に出産しました。
え…!?
なんですってーーーーー!!?
できるだけ細かくお話しますので、
編集大変かと思いますが宜しくお願いいたします!
承知いたしましたーーーー!!!
テレビでたまに見かける「妊娠に気が付かなかった妊婦さんの話」。
しかし、現実にお会いしたママさんは初めてでした。
セイちゃんは、実は二人目のお子さん。
初産でないにも関わらず、なぜ気が付かなかったのでしょうか?
そんなわけはないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、私がセイちゃんママのお話を聞き、
そこには、私たちも「もしかしたら妊娠に気が付かないかもしれない」可能性を秘めていました。
ぜひセイちゃんママのお話を読んでいただき、
「妊娠している可能性は極めて低いけど、ひょっとしたら…もしかしたら妊娠しているかもしれない」
と気付ける方がいたら良いなとも思いました。
妊娠に気付かなかった4つの理由
セイちゃんママが妊娠に気付かなかったのは、理由が4つありました。
①先天的なもので卵巣片方機能しておらず、妊娠しにくい体質でした。さらに当時年齢も35なので若い子よりは妊娠しにくいと考えていました。
もともとが妊娠しにくい体質でいらっしゃる方は
まさか妊活なしで妊娠していると思いにくいかも…!
②2年程生理不順で妊娠期間中に何度か不正出血があり それを久しぶりに来た軽めの生理だと思っていました。
着床出血や、妊娠中のトラブルでの不正出血は
あるとは聞きますよね!
生理が来ていると思ってしまうかも…!
③コロナ禍でワクチン打って副作用で何日も休む人、コロナ陽性で2週間休みの人が続出して、やたら体が強くて風邪ひかない自分が頑張らなくてはと必死でした。
体調悪い日や目眩、吐く日もありましたが、私が休むと仕事が回らないので気にしないようにしてました。
セイちゃんママさんはとても頑張り屋さんだったのですね。
私もつわりがありましたが、家で休むよりも仕事をしていた方が
つわりが少しだけ緩和された経験もありました💦
④ネットで病気の自己判断。
お腹に違和感がありネットで調べると 過敏性腸症候群のガス型(ストレス性かな)がピッタリ当てはまり胎動をガスがポコポコしてるんだと思いこんでいました。
確かに胎動って、最初はポコポコとお腹のガスが動くような感覚なんですよね!
妊娠に気が付いた時期はなんと…!
まさか妊娠って気付いて妊娠検査薬したら陽性。
次の日に婦人科のクリニックに行くと医師が焦った様子で
あなたもう7か月近いじゃないの!
大学病院紹介するからすぐに行きなさい!
なんと、セイちゃんママが妊娠に気が付いたのは妊娠7ヶ月の時だったのです!!
そして2日後に出産した大学病院で初診察。
上の子は40週の正期産でしたが2200gの低出生体重児だった事もあり紹介してくれました。
上のお子さんも低出生体重児だったのですね!
診察が始まると医師から
えっ!?あれ?
みたいな発言が聞こえてきて
さっさと終わらないかな…
と思いながら待っていると、看護師さん達に急ぎで準備をさせていて、触診終わりカーテンあけると、
落ち着いて下さいね。
もう子宮口も4センチ開いていて、赤ちゃんも下がっていて
子宮頸管長(※子宮と膣をつなぐ頸。2.5cm以下になると要注意!)が
2cmしかありません。
今日生まれそうなので、今から入院してもらいます!!!
え…えええええええ!!!!??
そのまま車椅子に乗せられ緊急入院!!!
入院して4日後出産の為、検査は色々しましたが何が原因かまでは判断が付きませんでした。
激動の1週間でした!!!!!!
嘘のような本当の話。
妊娠がわかって、しかもわかった時には生まれそうだった状態!!
セ…セイちゃん危なかったーーー!!!
無事に生まれてきてくれて本当に良かったです!!!
もしも私とお嬢だったら
例えば、これが自分だったら、と考えた時に。
年齢がセイちゃんママと一緒くらいだし、お嬢は胎児発育不全で極めて小さく、妊娠7ヵ月以降、お腹もあまり大きくなりませんでした。
お嬢も二人目、だからこそ感じた「普通の妊婦との明らかな違い」
もしかして、妊活していなかったらお嬢の場合は、
7ヶ月どころか、ずっと気が付かなかった可能性があったかも…と思いました…!
鼠径ヘルニアについて
セイちゃんのNICUの様子は、後半の投稿でお伝えします!
今回は低出生体重児の早産児に発生することが多い「鼠径ヘルニア」についてお伝えします。
鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアは早産児のうち約10%に発生します。
鼠径ヘルニアとは、足の付け根に腸や脂肪などが飛び出してしまう病気です。(いわゆる「脱腸」)
早産児の場合、自然に治ることもありますが、治る見込みがない場合は手術を行います。
●セイちゃんママが主治医から聞いたお話
鼠径ヘルニアは、大人の脱腸とは少し違い、
「超低出生体重児によくある疾患で、未熟な状態で生まれてきた為に閉じるはずの穴が塞がれず、そこから腸が飛び出してしまっている」と説明された覚えがあります。
そのため、穴を塞いで、筒状の所?に切り込みを入れて再発を防ぐ手術をするとの事でした。
●セイちゃんの鼠径ヘルニア(当時)の症状
NICUに入院中、鼠径ヘルニア自体は、本人は無自覚で痛みもないので変わらない生活ですが 片方のタマタマ(笑)の方に腸が出てるのでタマがデカかったです。
今となっては笑えますが、見てるこっちは怖いし、お風呂やオムツ替えは不安でした。
1回目の鼠径ヘルニアの手術は失敗
実はセイちゃん、産後4ヵ月くらいのとき(GCU退院予定1週間前)に、鼠径ヘルニアの手術に1度失敗しています。
ただし、理由には特別な事情があり、医療ミスによるものではありません。
次回お話させていただく気管切開に繋がるのですが、鼠径ヘルニアの手術の際にわかった「声門下狭窄症」が原因でした。
鼠径ヘルニアの手術でわかった「声門下狭窄症」
鼠径ヘルニア手術の失敗は、声門下狭窄症が原因です。
普段から普通にミルクも飲み順調に体重も増えたので手術に挑みましたが、全身麻酔した後、呼吸用のチューブを入れるも気道に入りませんでした。
→医師交代したりして何度かトライしましたが、出血を確認し中止せざるを得ませんでした。 (本人は全身麻酔してたので寝てるだけで辛そうな症状はなかったです。)
その後他県の気道の専門医受診などに繋がります。(そして「声門下狭窄症」が発覚します)
2度目の鼠径ヘルニアの手術は成功
鼠径ヘルニアの手術自体はそこまで難しくなく、2~3日で落ち着きます。
また脱腸を起こすことはほとんど無いそうです。
特に親が気をつける事はないですよ!
と医師から言われてましたが、その通りでした。
私も鼠径ヘルニアの手術がうまくいかなかった話は
あまり聞いたことがなかったのですが、
声門下狭窄症が原因だったとは…!
セイちゃんの鼠径ヘルニアの手術が成功して、本当によかったです!
手術後の確認は、毎月の検診があるので2回くらい?見ていただき、OK!という感じで終わりました。
まとめ
今回はセイちゃんの出産エピソード「前編」!!
・セイちゃんの驚愕!出産ストーリー!!
・鼠径ヘルニアについて
を紹介させていただきました!
セイちゃんママ、大変貴重なお話をありがとうございました✨
セイちゃんのお話後半では、気管切開について掲載させていただきますが、前半のお話並みに、大変な出来事がたくさんありました…!
お話を聞くだけで、
神様はセイちゃんにいくつ試練を与えるのだろう…と悔しくなり、泣けました。
そしてそれを乗り越えるセイちゃんの力強さにも泣けてきます。
セイちゃんママ、ご無理のない範囲で次回もどうぞよろしくお願いします♪
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