気管切開をしたセイちゃん!医療的ケアの様子を全てお伝えします!!
起こりやすいとされる事故やトラブル
気管切開を行った際、日常的にトラブルが起こることがあります。
実際にセイちゃんに起きたことも…!
起こりやすいトラブルと、セイちゃんママがトラブルを防ぐために
気を付けていることをシェアしますね!
①人工鼻によるトラブル
人工鼻はカチャっと装着出来るものではないので、頭を下に向けただけでポロっと取れます。
そのため、埃、ゴミが簡単に気管に入ってしまう危険があります!
お風呂や水遊びでも人工鼻が取れやすいです。(水に注意!)
睡眠中に人工鼻が取れれば乾燥による痰の硬化もあります。
人工鼻は本当にすぐ外れてしまいやすいんですね!
②抜管
セイちゃんは人工呼吸器接続時に、入院中に二度、退院後は一度「抜管」しています!
ご自宅で抜管した様子はこんな感じでした。
家での抜管は寝返りを激しくするようになり「人工呼吸器をひっぱり」寝返りを繰り返ししていて、気管カニューレだけ綺麗にスルッと斜めに抜けてしまいました。
<抜管後の対応>
気管カニューレをそのまま入れようとすると、絶対に入らないので医療用ローションを付けて戻しました。
気管カニューレが抜けた後、気管にあけた孔(穴)はしばらくすると徐々に小さくなってしまいます…!そのため、早急に気管カニューレを戻すことが重要です
<抜管を防ぐ対策>
抜けない為に気をつける事は動きまくるタイプの気切っ子は厳しいです。
バンドを常にしっかりした新しい物を使うくらいしかないです。
(バンドがゆるまないよう、しっかりと気管カニューレを固定する)
人工呼吸器付けると、動く気切っ子は抜けちゃう危険性が高いので
人工呼吸器を無理してでも付けないといけない場合でなければ
吸引の回数が何倍にもなってしまうけど「人工鼻」で過ごした方が安全です。
正直まだ気管内部が固くしっかりしてるわけではないので人工呼吸器を繋げたいところですけどね(泣)
③肉芽(にくげ)
気管カニューレを入れている際に、よく起こるのが「肉芽」です!
肉芽とは
気管切開後に、気管カニューレが気管や皮膚に、長時間接触することにより、
慢性的な刺激や炎症を受けやすくなります。
そのために気管切開孔や気管内にできてしまうものが「肉芽」です。
(ちょっと痛々しいものが多いので、画像は添付なしです)
肉芽は出血や痛み、臭いの原因になることがあります。
肉芽は気管内部には出来た事がありませんが、入院中に何度か首周りに出来た事があります! 退院してからは一度もありません!!
<セイちゃんママが気を付けていること>
・首回りの肉芽は気温に注意する(高温になると汗疹からもなりやすいと聞いたので)
・気になったら洗浄綿で拭く。
・気管内は※カテーテルの衛生面(毎日必ず新しいのに変える) 吸引の度に開始前
⇒後にアルコール綿で除菌。
・痰が取れにくくてもまた出てくるので、吸引の回数増えても気管カニューレの長さ以上はカテーテルは絶対に入れない。
※カテーテルとは
セイちゃんの使用している「カテーテル」は、痰の吸引をするために使用する管のことです。
肉芽を防ぐために、カニューレのサイズが合っているか、バンドがしっかり固定されているか、
の確認も大切です!
④チアノーゼ
入院中にセイちゃんがチアノーゼを起こすトラブルがありました!
チアノーゼとは
チアノーゼとは、血液中の酸素が不足した際、くちびるや指先などが青紫に変化した状態のことを指します。
私も発作を起こしたお子さんがチアノーゼを起こした場面に遭遇したことがありますが、チアノーゼを起こした状態を目の当たりにすると、本当にヒヤヒヤします…!
<セイちゃんが入院中に起きた出来事>
気道切開を終え大学病院に戻ってすぐの事です。
1回目は人工呼吸器が外れていたのに気づかれず時間は分かりませんが放置されてしまい、痰(たん)が乾燥し固まりました。
その後気付いて人工呼吸器を付けましたが、面会の時間になり旦那と私が来てすぐに看護師さんが吸引しました。
するとガチガチに固まった痰がスポンっと出てきて
「えっ!?ナニコレ」
と旦那と顔を合わせてすぐに息子の唇から顔、次に全身とどんどん黒くなって体が硬直したと思ったら心肺停止になりました。
廊下に移動するよう言われ、震えて10分位待っていると呼ばれ、グッタリした様子の息子が眠っていました。その後回復。
中にもっと大きい痰の固まりがありカニューレに蓋のようにひっかかってしまい呼吸が出来なくなっていたそうです。
(病院側のミスかどうかは、病院側からも話を濁されたので深く追求まではしませんでしたが…)
2回目は 夜勤の方がいつ気づいたのか分かりませんが首のバンドがしっかり止まっていなくて気管カニューレが外れていて、気道内も少し柔らかい上、切開部分が閉まり呼吸出来なくなりチアノーゼを起こして心肺停止してしまったことがありました。
(すぐに気管カニューレ入れ直せばならなかったんですが…)
先程お話した「抜管」が原因で、チアノーゼを起こしてしまったのですね…!
医療のお仕事を日々している方でさえやってしまう事を素人の私が絶対やらない保証はないので、この2回のチアノーゼが病院で良かったし、自宅に帰ったらしっかり気をつけようと日々気を付けています。
ここ最近のお話ですが、ご自宅でもセイちゃんがチアノーゼを起こしてしまい、セイちゃんママの適切な処置で事なきを得ました。
手を上手に動かせる子は注意!
セイちゃんがバンドの貼り付ける部分の、クルっとなっているところを持ち、
はぎとってしまい、カニューレも取れました!!
すぐに医療用ゼリーを付けて入れ直したそうですが、
もしチアノーゼを起こしたらどうするか、想定しておくことも大切です。