超低出生体重児はミルクを嘔吐しやすい!?原因と対策をまとめてみた!!
こんにちは!お嬢が胎児発育不全だったため、648gの超低出生体重児で出産したママのlala♪です!
少し前に、超低出生体重児のママさんたちとSNSで
ミルク拒否が酷いあげく、
嘔吐もひどい…(泣)
というお悩みが話題になり、みなさん大共感!!お嬢だけじゃなかったんですね…!!
※ミルク(哺乳瓶または母乳)拒否+嘔吐がどんなに辛いかというと、
例えるなら、ドミノを1時間かけて、やっとあと少しで完成だーー!という時に、最後の1個でバーーーーっと全部倒れてしまう、絶望感。
….震えませんか??
1時間かけてやっと飲ませたのに、全部嘔吐されてしまうことを繰り返されると、精神崩壊しますよね…。
みなさん、色々な情報を集めて対策をしていて、ぜひシェアしたく今回ブログのテーマにさせていただきました!!
この情報を知っていたら、少しはあの時楽だったのかな…
なんて思いました。
※母乳や栄養剤など、ミルク以外のものの場合があると思いますが、今回のブログでは「ミルク」と表記させていただきます。
目次
嘔吐の原因 5つ
平均体重で生まれた新生児の赤ちゃんでさえ、嘔吐しやすいと言われていますよね。
嘔吐の原因として考えられることを5つ挙げてみます!
①胃の機能が未発達だから
早産児に限らず、月齢の低いお子さんは胃の機能が未発達で嘔吐しやすいのと、胃の形状もとっくりのような形をしているので、逆流しやすいのは確かです。
②ミルクが嫌すぎて…?
これは、早産児、低出生体重児(超低出生体重児以外でも)の特徴だと感じています。
ミルクが嫌すぎて、大号泣。
拒否がひどすぎて嘔吐する赤ちゃんが結構多いのです。(お嬢もありました…!)
親としては、せめてこれくらいは飲んで!!と頑張って時間をかけてどーにかこーにか、なかば無理矢理飲ませるのですが、
精神的にも苦痛なのか、泣きすぎて吐いてしまう赤ちゃんがいます…!
虐待している気持ちになってしまった…。
自分の親からは赤ちゃんが可哀想だよと言われたけど、
体重増えないとやっぱり焦ってしまうし、飲まないと死んじゃうし…(泣)
他の方からは、わかってもらえない辛さもありました。
③胃の許容量が少ない
これはお嬢の話でもあるのですが、お嬢は極端に体が小さかったため、それに伴い、胃の許容量も少なかったため、
離乳食+ミルク開始時に、よく嘔吐しました。
当時なぜ嘔吐が続くのかわからなかったのですが、検査結果で胃の許容量の少なさも指摘されました。
胃の許容量をオーバーしてしまうと嘔吐してしまいますよね…!
④原因不明
これが最も多いです!(泣)
検査しても変なところは見当たらず、原因不明。
⑤病気だから
新生児や、早産児の赤ちゃんが異様に吐く、おかしな吐き方をする場合には、病気である可能性があります。
(通常の風邪や胃腸炎などの場合も嘔吐の原因になります。)
これから紹介する病気は「早産児だから」「超低出生体重児だから」というものではなく、平均体重で生まれた赤ちゃんでもなる可能性のある病気です。
ですが、私の周りにいらっしゃる超低出生体重児のお子さんの中には、比較的多い印象です。
身近に多い病気のみ、お伝えします。
(1)肥厚性幽門狹窄症
肥厚性幽門狹窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
身近に多い病気で紹介、とお伝えしたものの、身近な早産児&超低出生体重児の中ではあまりいない印象です。
ただ、お嬢が検査を受けた際に、こちらの病気の可能性も医師から伝えられたことがあったと、
新生児の中では比較的知名度の高い病気(つまり、なりやすい病気)のため、紹介させていただきました。
マーライオンのようにおかしな吐き方が続く場合、肥厚性幽門狹窄症の可能性があります。
胃の出口(幽門という部位の筋肉)が異常に厚く、胃の出口が狭くなることによって、胃の中に入った母乳やミルクが逆流するために
嘔吐してしまう病気です。
(2)胃軸捻転症
胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)
こちらはお嬢の病気です。
簡単に言えば、文字通り胃が捻じれた状態にあり、お腹が張りやすかったり、腹痛、嘔吐が続いたりします。
早産児、超低出生体重児のお子さんには比較的多い病気です。
体が大きくなれば症状は改善されるものの、早産児、超低出生体重児のお子さんは「ミルク拒否」をする子が非常に多く、
なかなか体も大きくなりにくいため(ミルク拒否だけでなく、お嬢のようにもともと体が大きくなりにくい体質の子も)
早産児、超低出生体重児のお子さんが胃軸捻転症だとママさんは非常に苦しみます。
胃軸捻転症が原因で、経管栄養になるお子さんも多い印象です。
(3)胃食道逆流症
胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅうしょう)
こちらの病気も早産児、超低出生体重児のお子さんには比較的多い病気です。
胃軸捻転症よりも多いのではないでしょうか。
胃軸捻転症と同様、成長と共に改善されることが多いとされています。
飲んだり、食べたりしたものが胃から逆流して嘔吐してまいます。
(4)ミルクアレルギー
数は少ないですが、早産児、超低出生体重児のお子さんにもいらっしゃいました!
アレルギーの嘔吐が一番命に関わることなのかなと感じています。
ミルク以外の栄養剤などで栄養を摂取することがあります。
嘔吐の対策
嘔吐の原因が「原因不明」の方も、一旦落ち着いて深呼吸しましょう。
実は、嘔吐の原因が胃の未発達であろうと、病気であろうと、原因不明であろうと、
対策は同じです!!(※病気の場合は、漢方や胃の消化を良くする服薬をすることもありますが)
まず、”とりあえず”できることを紹介します!
“とりあえず”できること
①ミルクを飲む回数を増やし、1回の量を少なくする
これは結構大変でやりたくないことなのですが、(特にミルク拒否の赤ちゃんだと過酷…)ミルク1回の量を少なめにして、
回数多めにすると吐きにくくなることは確かです。
②ミルクをあげた後の対応
すぐにベッドに仰向けにすると、嘔吐しやすくなってしまいます。
そのため、赤ちゃんを横向きの状態にするか(背中にバスタオルを丸めて支える)、しばらく抱っこすることをおすすめします!
③便秘を防ぐ
早産児や超低出生体重児の赤ちゃんは退院後浣腸を継続していることが多いですよね。
実は浣腸ってすごく大切で、浣腸をしてお腹をすっきりさせることで嘔吐を防げることもあります!
(詳しくはこちら)
一旦医師と相談してできること
これからお伝えする方法は、SNSで情報交換したものです。
独断で実行することも可能なのですが、念のため、一旦医師と相談して取り入れてみることをおすすめします!
①ミルクを高カロリーのものに変更
お嬢はミルクより高カロリーの栄養剤(エネーボ)に変更して飲んでいます。
栄養剤はエネーボ以外にもたくさんあり、その子に合う栄養剤を医師と一緒に探すことをおすすめします!
栄養剤以外なら、
「高カロリーミルク」もネットで購入できるので、試してみる価値はアリです!
ミルクが高カロリーのものだと
・少ない量で必要なカロリーが取れるので、体重の増加が期待できる
・胃の許容量を超えないので、(少量で済むので)嘔吐が減る!!
・時短!!親も子も負担が減る!!
この「高カロリーミルク」の存在、苦しんでいた当時は知らなかったんです…!
知っていれば少し楽だったのかなと…。
②ミルクにとろみをつける
実は今まで「胃食道逆流症用」のミルク(ARミルク)というものがあったのですが、なんと廃版になってしまいました(泣)
しかし!「胃食道逆流症用」のミルクが購入できなくても、ミルク自体に自分でとろみをつける方法も有効!
ミルクにとろみをついていると嘔吐しにくくなるのです!!
これも知らなかったーーーーー!!!
実際に、ブログ記事に掲載した聖子さんのお子さんはNICUに入院中、お子さんの胃食道逆流症がわかり、医師からとろみ剤を購入するよう指示を受けています。
\聖子さんの出産エピソードはこちら!/
その際に使用したとろみ剤がこちら!
さらに、フォロワーさんからこちらのとろみ剤も紹介いただきました!
コスパが高くておすすめです♪
フォロワーさんのお子さんは胃軸捻転症&胃食道逆流症の両方で、
こちらのとろみ剤をGCUでも使用されていたとのことです!
まとめ
嘔吐が続くと、赤ちゃんの心配だけでなく、大人のメンタルもやられてしまうので、
おかしいなと感じたら、病院に強くアプローチして、造影検査をしてもらうことをおすすめします!
早産&低出生体重児のお子さんは大きな病院で生まれたり、フォローアップ検診受けたりしているので、
平均体重で生まれたお子さんよりも検査への道のりが最短で済むことが多いです。(紹介状がいらないということです)
嘔吐が続くと赤ちゃんの今後の成長や発達にも関わってきてしまうので、早めに改善策をたてていけると良いですね。
(お嬢は色々と出遅れてしまったので泣)
今回もご覧いただきありがとうございました!